準備をしっかりしていて、計画も抜かりない。
周りから見ても「完璧を求めてるな」
そう思える人いますよね。
しかし、よくよく見てみるとこんな疑問が見えてきませんか?
- あの準備や計画はいつからするんだろう?
- もう形になってきてるのにまだやるの?
こんな感じで、準備や計画は見えるのにゴールや具体的な動きが見えないことありませんか?
この原因は完璧主義が引き起こすものですね。
え?完璧主義の何が悪いの?
そう感じる人もいるかと思いますので、詳しく見ていこうと思います。
完璧主義について

私自身、その気質があったのでよくわかります。
- 計画をしっかり立てて、その通りに進めなきゃ。
- 準備を抜かりなくしておかないといけない。
- トラブルに対処するためにアイデアも必要だ。
- あの行動をスムーズに行えるように、技術を磨かなきゃ。
- どんな反応にも対応できるように、知識を蓄えなくては。
こんな感じで、次から次に準備することが思いつきますよね。
完璧主義になると、こうしたもの全てに対応できる限界までを追い求めます。
準備がバッチリだから良い事じゃないの?
そう感じますよね。
ただ、大きな問題が出てくるんです。
それらを深掘りしていきますね。
問題1
〈行動に移せない〉
まず行き着くのが、この問題です。
計画は立てるものの、行動が伴わないパターン。
世の中は変化していきますし、見方によって変わる物です。
そんな物に対応する方法だと、準備することが難しいですよね。
計画の段階で見てきたものが、実行を考えた時に感じるわけです。
「今の世間だと、この考え方は違うな…やり直そう」
こんな具合で、見直してばかりで準備が終わることはありません。
結果、最初の方で話した「あの計画はいつ始まるんだろう」
周りの人からそう思われるわけですね。
周りを振り回したり、期待させすぎないようにしましょうね。
問題2
〈いつまでも終わらない〉
上記の問題を乗り越えた先に待つのが、この問題ですね。
- ここは、まだこう出来るな。
- この問題は、こうすれば良いかもしれない。
- この部分は、直した方がより良いかもしれない。
このような感じで、いつまでも手直しばかりで終わらないパターンですね。
いくら取り掛かったとしても、完璧を求めると終わりません。
- 文章で言えば、良い表現や言い回し。
- 映像で言えば、見せ方やアングル。
- 作品で言えば、造形やデザイン。
- などなど…
考えればキリがないくらいに求めるものが増えていきます。
こうしたもの全てを良くしていこうとしても、結局終わりません。
最終的に「いや、こっちの方がいいか」と言って直す。
そんなスパイラルに陥るわけですね。
問題3
〈精神をすり減らす〉
行動を起こした先にも待ってる問題がこれですね。
上記の段階で、かなりの疲労感を抱える問題に取り組んできてるわけです。
仕事でこのようなことを行っているなら、もちろん一回じゃ済みませんよね。
プロジェクト毎、任された仕事毎に同じことが起こります。
その結果、毎回この様に悩んでしまい精神的に弱っていってしまうわけですね。
そんな弱った精神状態で、また上記の問題1から取り組み出すとどうなるか…
負のスパイラルに陥りそうですね。
完璧主義の影響

ここまでは、完璧主義の一連の問題について見てきました。
ここからは、より具体的に深掘りしてみましょう。
どんな影響を与えるのかをサクッと考えてみます。
自分への影響
完璧主義の人が抱える問題で、どんな影響が出てくるのか。
それがこちらですね。
- 他人に振り回される
- 発言や意見が気になる
- ネガティブな反応を消したくなる
- 評価を気にする
- 衝動的になる
- 計画を立てると疲れるから立てない
- コツコツすることを遠ざける
- 変化しない
- 今までの積み上げたものが変わるのが嫌
- 準備が面倒でチャレンジしない
- 失敗が怖くて、行動できない
この様な影響がもたらされますね。
やると決めたらハンパはしないぜ!
そんな心意気はいいのですが、その心意気のせいでの影響です。
完璧を求めて疲れてしまうので、行動自体をやめるんですね。
さらに、変化自体も失敗や周りの意見が気になって出来なくなってしまうわけです。
これではさらに精神をすり減らしそうですね。
周りへの影響
影響を及ぼすのはもちろん自分だけではありません。
仕事で誰か他の人と一緒にいる場合、そこまで影響を及ぼす可能性が出てきます。
それがどんな影響かを見ていきましょう。
- 他人にはより完璧を求める
- 自分の理想を押し付ける
- 不安や疲労感を感じないから妥協点を見つけきれない
- 準備や面倒さがないから、色々言える事で高い要求をする
- 他人を批判する
- 他人のミスばかりに目がいき、不満が出る
- チャレンジする人をバカにする
- 身近な人のドリームキラーになる
- 成功者を見て不平不満を言う
この様な感じで、度が過ぎると自分のことを棚に上げがちになります。
自分が役職が上がってくると、自分の挑戦が減っていくのでより顕著になりますね。
自分は指示だけで、準備から行動までを任せられると「問題」で話した部分。
その部分が抜け落ちてくるので、頭の中にある理想だけが残ってしまうわけです。
完璧主義対策

そんな完璧主義にならないために、どうすればいいか。
その対策法をお話しします。
その前に、完璧主義と完璧な人は違いますので、気をつけてくださいね。
主義はあくまで心理的なものです。
そして、完璧主義者は年齢を重ねるほど問題が大きくなります。
- 変化を恐れて、新しいことをした際の失敗が目立つ。
- 出来る事しかせずに、認知症のリスクを高める。
と言った事です。
なので、若いうちから気がけておきましょう。
対策法1
〈パレートの法則を意識する〉
パレートの法則とは、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとした、80:20の法則。
なんて言われてますね。
つまり、今取り組んでいるものも20%の労力で80%の成果は上がると言うわけです。
(残りの20%の成果をあげるのに80%の労力がかかる)
この法則を意識して取り組んでいけば、100の労力で100の成果一つあげる事よりも。
20の労力を5つに振り分けることで、80の成果が5つも上がる事になります。
同じ労力でも、1つにしか挑戦しないのか他の事にも挑戦するのか。
そう考えるだけでもワクワクしませんか?
その削る20に関しても、求められる成果を把握することをできれば大丈夫です。
意味ない努力に対して労力を使うことをしなければ良いわけですよね。
- エンディングを観たくて始めたゲームでLV99を狙わなくていいですし。
- 知りたい情報があるからと買った本も、隅々まで読まなくて良いのと同じです。
いかに少ない労力で結果を出すかですね。
対策法2
〈不安対策をする〉
なぜ完璧を求めるかの原因の一つに、不安だから。
そう言う気持ちもあるでしょう。
友人や同僚がミスして凹んでいる時に、どんな言葉をかけますか?
もし「あんたのせいで周りみんなが迷惑かけられた、この疫病神め」
そんな職場や友人なら距離を置く…むしろ縁を切ることをお勧めします。

普通なら「大丈夫、ミスはあるもんだよ!次に活かそう」
そんな言葉で励ましたりしませんか?
この、相手を思いやる心を自分にも向けてみましょう。
セルフコンパッションと言うものですね。
自分を認めて受け入れる力が増す事で、挑戦する心も増します。
そして挑戦を重ねて経験を積むことで、不安も減っていくわけですね。
ダメージを負うほどタフになる。
自転車も最初は怖かったけど乗る練習を重ねることで怖く無くなっていく。
そんな考え方も持てる様になりましょう。
セルフコンパッションのやり方とか、わかんないんだけど…
そんな方は、このワークブックで実践してみるのも良いかもしれませんね。
ここまで読み進められた方は、変わる力はばっちりでしょうから実践あるのみですね。
必要な労力と避けれる労力、見極めれるように頑張りましょうね♪