いまだに強く根付いてる「年功序列」
日本で働いてると、まだまだ当たり前になってる所が多い気がしますよね。
絶対に自分の方が頑張ってるし、成果も出してるのにな…
そんな不満を抱えながら仕事をしたりしていませんか?
ただ年齢が上だったり、早くから入社していた先輩なだけで会社からの報酬が良い。
さらにポジションもいい所にいる、こんなイメージですよね。
今回はそんな年功序列についてみていき、この不満の気持ちをどう解消するかをみていきましょう。
年功序列の何が辛い?

- 年功序列について不満があるのはなぜだろう?
- なんで辛く感じるんだろう?
これらについて、冷静に振り返ってみようと思います。
もし何か思い当たることがあるようでしたら、一緒に見ていきましょう。
報酬の差。
年功序列の1番の不満はここにあるかなと思います。
同じ時間しか働いてないのに貰える給料が違う、ボーナスが違うとかですね。
同じ仕事・同じ時間での勤務な訳ですから、時間当たりの給料が低く感じるとやる気に影響してきますよね。
どれだけ頑張っても上司より安い給料で、どれだけ仕事をしなくても新人より給料が高くなる。
こんな差が自分が働き始めて感じてくる不満の一つになりますね。
仕事は人任せの上司。
先ほども少し触れましたが、仕事をしてるように見えないという所に対する不満ですね。
入社したての頃は、一つ一つに集中して視野も狭くなりがちなのでここまで見えてこないでしょう。
仕事に慣れてきて作業の流れが見えてきたりすると、冷静になって考えれる余裕が出てきますよね。
「あれ、今私に任せた仕事をしている間何をしているんだろう?」
自分が仕事をしてる時も黙々と別の業務をひたすらに頑張っている上司なら、きっと評判も良く不満を抱かれることもないでしょう。
ただ、自分が仕事をしている間にタバコ休憩だったり、スマホやPCでネットサーフィンをしている姿を目撃したり耳に挟んだりしたらどうでしょうか…
一気に不満爆発ですよね「そんなのする時間があるなら、この仕事は自分でやってよくないか!?」みたいな感じですね。
こんな仕事内容の格差も不平不満の一つですよね。
つまり何が不満か。
ざっくりまとめると『人一倍仕事を振られるのに、一番給料が安い』と言う一言にまとめられると思います。
やはり、仕事の内容に給料が見合わないと言う気持ちを抱いてしまう所が大きな問題ですね。
給料の格差を見せられた上で、仕事の内容の差を見せられるのダブルパンチ。
せめて仕事がバリバリの上司だったら、この能力の差ならこの給料も仕方ない…と感じるはずです。
年功序列の恩恵で上に立った人にはそれがないからですね。
何か比べるものがあると自分と比べてしまうものですのですよね。
それが身近な職場の上司になると余計に格差に不満を抱いてしまうと言うことですね。
年功序列とは?

では、次にそもそも年功序列とは何なのかを見直してみましょう。
これを知ることでも、なぜ今の様な形になったのかを理解する助けになると思います。
そもそも、年功序列とは何?
「年功」…長年にわたる功労・功績。長年その事に携わって積んだ経験、長年の訓練で得た技術。
と言う意味の様ですね。
これを会社の視点で言うと「長年あなたの人生をこの会社に使ってくれてありがとう」と言った感じでしょうか。
確かに、これなら貴重な人生の時間をその会社に費やした訳です。
そこまで頑張ってるなら、それに見合う報酬が欲しくなるのはわかりますよね。
20年職場に費やした人が半年しか居ない人との差がなかったら、嫌になりますからね。
その年功をみた上で、年功序列とは何かをみていくと。
「年功序列」…勤続年数や年齢と言った要素を重視して、組織の中で役職や賃金などを決定する慣習や人事制度を意味する。(一つの会社で長く勤務すればそれだけで自動的に一定の役職を得ることができる)
と言うことですね。
つまり会社にとってどうなの?
つまり会社のメリットとして。
- 帰属意識が高まり、従業員が定着しやすい。
- 人事評価システムが複雑化しない。
- 人材の育成計画が立てやすい。
こんなメリットがあるので、この制度の投入されている会社が多いというのもあるのでしょう。
他にも、長期間働く社員が多いと言うことは社員間の連帯感が強固になったりしますからね。
もちろんデメリットもあります。
有能で向上心がある人には納得できずに離職していくと言う大きなデメリットがありますよね!
目的意識の欠落した、ただ居るだけの「ぶら下がり社員」に毎年増えていく人件費を支払い続けながら、有能な人は居なくなっていく。
他にも事なかれ主義の定着ですね。
何もしなくても出世が約束されているので波風立てずに過ごしたい、革新的なアイデアとかやめてくれ。
そう感じる社員たちばかりになることですね。
最近ではこの大きなデメリットを避けるために社会も大きく動き始めた様で、45歳以上のリストラ問題なんかが騒がれていますよね。
この終身雇用制度は戦後から始まったものの様で、ことの始まりは戦前にあると言われてます。
戦前の工場勤務の人々が熟練工になるとより給料の高いところに移動していく。
この流れで戦時中の徴兵による軍需産業の人材不足、その解消のために国が動き出したのが始まりですね。
つまり、この様な根深い背景のまま現在まで進んできているので「当たり前」になっているのでしょう。
解決方法は?

ここまで年功序列に関してみてきました.
ここからはそれを踏まえた上でこのモヤモヤした不満をどう解消し、この悩みをどう解決するかを考えていきます。
将来をみてみる。
よく言われる言葉ですが「先輩の給料が、その歳になった時の自分の給料だ」と言う事ですね。
年功序列制の会社の中にいる限り、これはその流れで行くでしょう。
なので、自分もそこまで給料が上がる事はほぼ約束されています。
その年齢を想像し、そこまでの道のりを想定してみてください。
今の不平不満はあれど、その不満は年月と共にいずれ無くなっていきますよね?
我慢して残る。
その会社に残ると言うことは、その年功序列制の中に入る訳ですから自分も自然と出世していく訳です。
一度転職すると、それまでの会社への積み重ねも0になる訳ですから将来勝手に出世して給料が高くなる未来も見えなくなりますよね。
転職して新しく入る会社も同じシステムだった場合、同じ不平不満を抱きながら0から始める転職生活を送ることになってしまいます。
「このリスクを負うくらいなら、そのまま今のところで我慢しよう」こんな考え方も、無くはないです。
成果主義の会社に飛び込もう。
しっかりいく会社の情報を集める前提です。
この記事でも少し話しましたが、今は社会の流れも変わってきていて年功序列制がいつまで続くかもわかりません。
なので、そんな社会になって自分がピンチになる前に自ら動いてしっかり波に乗っておきたいですね。
そうすれば今の不満も無くなりますし、将来の不安もなくなることでしょう。
せっかくの自分の実力を、きちんと評価してくれる会社こそがいい会社・いい上司です。
会社は利益・売り上げを求めるもの、その利益に繋がる人材こそいい役職にしているはずですか。
そんな人が上司になれば実力のある若者を正しく評価するはずですよね。
自分も良い評価が欲しい、その上司も会社からいい評価が欲しい、評価を得るには数字をあげるしかない!
こう思うのなら、成果を出すしかないですよね。
成果を出せば、上司にも気に入られますし更に上を目指す足がかりになってきます。
この様な感じで上に登れる世界に飛び込んでいくことが、不満も無くなりワクワクもある生活を送るための第一歩になることでしょう。
職についての悩みがあるなら、この本はオススメです。
仕事に関しての考え方が広がります。